社会福祉法人光道園様

フィリピン介護人材留学生プログラム導入の成功と課題
1. フィリピン介護人材 留学生事業(以下、本事業)を導入されてみて良かった点
アルバイトの経験をしてからの就職なので、施設のことを理解した上に職員との人間関係もできて指導しやすい環境です。本プログラムの在学生・卒業生をどこのユニット配置にしてもスムーズに対応してくれています。
2. 本事業に関する職場での反応
本プログラムの学生が、土日の職員不足の現場に入ってくれることは支援の助けにもなり、有難く思っています。利用者様の言葉も理解できるようになり簡単な支援も任せられるようになってきています。職員一人でできない支援が、留学生がいることで手助けでき利用者様の満足度に繋がる存在になっています。
3. 本事業で苦労された点
“最初、コミュニケーションを図ってもらう前に利用者様のお名前と顔を一致できるよう利用者様の着用していた服の色と名前を一致させ、英語と日本語で伝えていきました。一度では覚えられないので伝え方を工夫しながら伝えていきました。それと同時に支援や業務のやり方も伝えていきました。
日本語がうまく伝わらないことで、介助や利用者様のことを伝え理解してもらうまで時間はかかりましたが、介助を始める前に一つ一つを携帯を使って単語を検索し伝えていました。また、発音が違うと伝わらない事もあったときは携帯での音声を聞いてもらい日本語の意味を伝えました。時にはジェスチャーで伝える、一緒に介助に入りながら説明を加えて業務(介助)を覚えてもらっています。模索しながら伝える工夫をすることが職員のスキルアップにも繋がっていたと思います。実は、逆に職員が英語の発音を教えてもらう場面も見られ笑いが起こっています。留学生はとても不安だと思いますが、少しずつ覚え出来る事が増えると自信に繋がり、利用者様の言葉も理解できるようになり簡単な支援も任せられるようになってきています。”
4. 本事業を検討されている法人様へのアドバイス
留学生のアルバイトという形ではありますが、将来は介護士と働く一人と考え、一つ一つの介助方法や支援の意味なども伝えていくことが、介護福祉士としての理解にも早く繋がると思います。ただのお手伝いとは考えていません。現場の職員1人が教えられる人数を考え、受け入れる必要もあると思います。理由としては、一人一人に丁寧に伝えられる現場の環境であることが、利用者支援や業務を適当に行わないことに繋がっていくからです。