某社会福祉法人 様

フィリピン介護留学生との歩み – 現場での成功体験と効果的な受け入れのポイント
1. フィリピン介護人材 留学生事業(以下、本事業)を導入されてみて良かった点
フィリピンの留学生の方々は、高齢者の方々に優しく接してくれ、真面目なので、現場でも助かっています。丁寧かつ素直なのできちんとしています。配属されていないところの掃除も丁寧にしてくれ、高齢者の方々との関りも嫌がらず対応してくれました。そのおかげで、身体介護を行うときには、既に関係が構築されているのでとてもスムーズでした。日本語科時のアルバイトでは漠然と身体介護をしていても、介護福祉科に進級するときは、経験の上に知識が蓄積されるので、より理解が深まると感じています。介護の実習時は、その理解が深まった状態で振り返りを行いながら実施するので、反復学習の要素がありました。その点もよかったと思います。
2. 本事業に関する職場での反応
最初は、言葉も通じない、文化も違う外国人留学生を受け入れるということで、ある程度、覚悟はしていました。ただ、フィリピンの方は、表情や感情でコミュニケーションを豊かに取ることができるので、思いのほかスムーズにいきました。
3. 本事業で苦労された点
やはり、最初は言葉が通じず苦労しました。口頭での申し送りが一番難しいと感じます。どこまで理解しているか不安だったので、紙に書いたり、職員から声をかけたり、困ったことがあれば積極的にコミュニケーションを取ることで解消していきました。また、利用者様が文化や生活が違う外国の方が働くことによって、戸惑いがあるのではないかと予測していましたが、意外と高齢者の方の方が受け入れが早かったように感じます。留学生たちは、勉強しながら、アルバイトを実施しているので、生活が大変かと思います。できる限り問題が起こらないよう、留学生との個人面談は年に2回行っています。また、イベント・行事にも積極的に声掛けをし、法人全体で連帯感が生まれるよう工夫もしています。
4. 本事業を検討されている法人様へのアドバイス
留学生は1人1人理解に有する時間も違いますし、取得技術の個人差もあります。個人個人でアプローチを変えなければならないと感じます。個人面談も行い、その留学生がどこまで介護技術を理解しているか確認を行いつつフォローをしています。個人面談を行うことで、留学生もある程度の見通しがたち、個人の成長に繋がっていると感じます。